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永久不変色は「ブラック、チタニウム ホワイト、コバルトをつかった色、酸化しきった鉄系の色」だけですか。

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Q 永久不変色は「ブラック、チタニウム ホワイト、コバルトをつかった色、酸化しきった鉄系の色」だけですか。
A 一般的な考え方で「永久不変といえる」色をお答えします。条件次第では永久不変ではありませんし、組成によっても異なります。

ブラックは「永久不変」ですが、それは炭素性のブラックの話です。黒色酸化鉄やアニリン黒になると微妙に制約が伴います。ただし、一般の環境条件下なら事実上「永久不変」といえます。
チタニウム ホワイトは一般的には「永久不変」と見なされており、ほとんどの絵具業者の絵具は事実そうです。コバルトを使った色の多くは「永久不変」ですが、それは緑や青の話です。コバルト黄(オーレオリン)は環境や使用条件次第で鈍く変色します。コバルト紫(濃)は高湿度環境下で淡く変色します。

酸化しきった鉄系の色はそれ自体では「永久不変」といえます。
鉄に限らず、多くの「金属酸化物」は安定です。
「ビスマスイェロー」などがそれにあたります。「オキサイド オブ クロミウム」やその水和物である「ビリジャン」もそうです。「テール ベルト」はケイ素と鉄の酸化物の形なのでこれも「永久不変」です。

 

 

 

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