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コットン キャンバスに油絵具を使う場合、時間の経過による脆弱化を防ぐ方法を教えてください。

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Q コットン キャンバスに油絵具を使うと、時間の経過による脆弱化すると聞きました。これを防ぐ方法を教えてください。下地塗料を塗っても麻布よりも劣化が激しいのでしょうか。
A 木綿は麻よりも繊維素の含有量が多く、繊維が柔軟で、湿度などに敏感に反応して伸縮します。繊維が捻れていてバネのように伸び縮みするのです。
油彩画面は乾燥すると時間の経過とともに硬くなってきますから、木綿のような動きを伴う下地では、地震上の家屋状態になり、剥落をひき起こしたりします。 下地絵具を工夫しても木綿自体の性状はそのままですから本質的な解決にはなりません。板に貼り付けて固定してしまえば、板の剛性が土台から支えてくれるので木綿の風合がそのまま利用できます。 麻にしろ木綿にしろ、手作りの場合必ず(例えば膠などで)目止めを行って下さい。直に油彩描画すると油に侵されて後年に繊維が劣化します。

 

 

 

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