油絵の作品完成後、半年経過したものにスプレータブローをかけたところ、画面が弾いてうまくのらず、まだらになります。どうすれば弾かずに均一に塗布できますか。
Q | 油絵の作品完成後、半年経過したものにスプレータブローをかけたところ、画面が弾いてうまくのらず、まだらになります。どうすれば弾かずに均一に塗布できますか。 |
A | 瓶入りのルツーセかパンドルを筆に含ませ、しごきます。 画面に垂直に当ててフロッタージュするような感じで泡立ててください。 その泡を他の筆で吸い取ってください。同じ動作を3~4度繰り返してください。 そのまま15分ほど放置します。この上ならタブローがのります。 ワニスの弾きは、画面に何らかの異物が生成し、それがタブローに対して「打ち粉」のように作用した結果です。通常はテレビン油などで取り除けるのですが、ちょっと頑固な異物だと充分取り除けません。ルツーセかパンドルを用いるのは、その洗い落とし液を吸い取った後に多少樹脂分を残して、それをタブローが定着する手がかりにするためです。 半年経過していますので油絵具は充分乾燥していると考えられます。タブローでまだらになった部分をペトロールもしくはテレビン油を滲み込ませたやわらかめの筆で、丁寧に拭ってください。タブローが溶け出し、除去できます。 |