油絵具を使い、アルミニウム板の上に絵を描こうと思っています。注意点や具体的な方法を教えてください。
Q |
油絵具を使い、アルミニウム板の上に絵を描こうと思っています。注意点や具体的な方法を教えてください。 |
A |
- 表面にフッ素の加工がしてあるアルミニウム板には絵具が付着できません。サンダーやグラインダーで削り落としてください。
- 金属アルミは微細孔を有しているので染色は容易なのですが、塗装(油絵具での描画制作も広義にはこれに属します)は困難です。そこで表面を薬品処理して侵すなり、プライマーを施すなりします。処理の方法はペンキ屋さん等に尋ねてください。荒れた地肌の方が接触面積が増すので定着性に有利です。
- コバルト グリーンのように乾いてパリパリになるような類の絵具は不向きで、他の絵具よりも剥がれやすくなります。画用液を補充する、またはペンチング ゼリーやストロング メディウムのようなアルキド樹脂を加えて補強する等の対策が必要です。
- 亀裂は、金属である以上、温度に関係してきます。数年かかって絵具が固化して後その影響が出て、微小な亀裂を生じます。その下は少し浮いて剥がれています。逆に言えば、油彩画面がアルミの動きに追随できません。
- 下地処理してから制作した画面なら、画面自体が保護層なので錆びません。アルミの錆は当初から不動体の形で存在し、極めて安定なものです。これを最初から人工的に発生させたものがアルマイト加工です。
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