透明水彩絵具におけるステイニングとグラニュレーションとは何ですか? また、それにあたる色を教えてください。
Q | 透明水彩絵具におけるステイニングとグラニュレーションとは何ですか? また、それにあたる色を教えてください。 |
A | ステイニング(染着性) ステイニングとは紙に対する染みつきやすさのことを言います。 顔料の粒子が細かい色は紙の繊維深くに染み込み、描画した部分を色抜きするのが難しくなります。こうした色による染みつきやすさは塗る時の濃度、乾燥のさせ方、紙の種類などテスト条件によって変わります。 ホルベインのテストでは、ウォーターフォード水彩紙に絵具を塗り、自然乾燥させた後、繰り返し色抜きした部分の明度を測定して3つのグループに分けています。染みつきにくい色は色が抜けやすいので、紙の白さによって明度が高くなり、逆に染みつきやすい色は明度が低くなります。 ■ステイン色 最も明度の低いグループ =染みつきやすい色 ◩ セミステイン色 中間のグループ =染みつきやすさが中程度 □ノンステイン色 最も明度の高いグループ =染み付きにくい色 グラニュレーション(粒状化) グラニュレーションとは使われている顔料の粒子が大きいか、あるいは凝集して大きな塊になりやすい色が紙表面の凹みに溜まり、ザラザラとした質感を与える現象です。 ホルベインでは荒目の水彩紙に絵具を刷毛塗りし、自然乾燥後、色が粒子として感じられるものをG色(Granulation)として表示しています。 一覧にしていますので、ご覧ください。 【ステインとグラニュレーション/52KB】 |