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「優彩」は、天然岩絵具や新岩絵具とどのように違いますか。使い方で注意すべきことはありますか。

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Q 「優彩」は、天然岩絵具や新岩絵具とどのように違いますか。使い方で注意すべきことはありますか。
A 「優彩」は、「新しい岩絵具」と言うよりは「新しい日本画用絵具」と言った方が適切です。新岩絵具が天然岩絵具(本岩)の形状をモデルとし、着色原料(硼酸珪酸鉛ガラス)を砕いたものであるのに対して、優彩は特定粒度の水晶末を洋画用絵具に用いる顔料で着色したものです。

本岩や新岩は色の塊を砕いたものなので、同一原料でも白っぽく見えます。粒度に応じて色合い(殊に明度)が異なり、小さい粒度で濃い色のものを作るのは非常に困難です。それに対して優彩は、粒度調整した水晶末に着色した物たものなので、粒度によって色合いは変わりません。例えば13番のような小さい粒度でも濃い製品が作れます。日本画用の色料の選択肢を広げたものと言えます。

また、すべて水晶末が担体なので色による比重差がありません。このため混色が自由にでき、色別れしません。鉛ガラスである新岩やある種の本岩に比べ、水晶の比重はその約半分ですから、優彩を用いた作品自体の重量が軽くなります。ただし、軽いだけに色の筆降りの感じが本岩や新岩と違い、同じ作業だと降り難く感じます。新岩は粉砕ガラスであるため、その破断面が光り、独特の「キラ」が出ますが、優彩にはこれがありません。角の尖りがないのでザラツキ感もありません。同一粒径でも細かいような印象を受けます。本岩や新岩では使用前のアク抜き(微粉砕屑の廃棄)作業を欠かせませんが、優彩はその必要がありません。

注意点は、濡れ色と乾き色の違いです。本岩や新岩での変化と比べると、殊に低番手において比較にならないほど大きく感じられます。これは日本画の絵具に比べて極端に細かい洋画顔料を、膠液で溶いて用いる日本画技法に使うためです。あらかじめ濡れ色と乾き色の色調差異を理解しておく必要があります。

 

 

 

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