木彫お雛様の着彩はなにがいいですか。
Q | 木彫お雛様の着彩はなにがいいですか。 |
A | 下地処理を施した上で、アクリル絵具着彩がおすすめです。 古来からの木彫だと「膠+顔料」で着彩しますが、まず膠液を作る必要があったり、厳寒時には膠液を液状に保つ工夫が必要だったりと膠液の調整でけっこう手間がかかります。それよりも既製のチューブ入りの絵具の方が簡単です。 1.木彫の表面をならす 2.フィキサチフを施す(スプレーが使いよい) 3.ジェッソを施す 4.アクリル絵具で着彩する 5.硬いワニスを施す ご使用の木の種類によっては、妙な「シミ」が出てきます。通常、「アク」と呼ばれています。そう言った場合にはこれを止める必要があります。確認は簡単で、木っ端に白いアクリル絵具を塗って置くと翌日には(早ければ当日に)シミ模様が確認できます。この手の木だと遮断しないかぎり塗っても塗っても出てくるので、下地処理が必要になります。 ・フィキサチフはべっとり施す必要はありません。 ・ジェッソは下地用途の白い塗料です。白絵具を水で薄めても代用できます。 ・アクリル絵具には透明感を伴うレギュラー型と不透明なガッシュ型との二種類があります。それぞれ発色に特徴がありますので、画材店店頭の色見本でご確認ください。 ・着彩は一度ではなく、乾いてから再塗布する方がきれいに仕上がります。 ・硬いワニスは水性のものを水で溶いて平刷毛で施します。ちょっとコツが必要なので溶剤型のスプレーの方が簡単です。 一度にべっとりと施さず、少し施しては乾かし、と繰り返す方がきれいに仕上がります。 |